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アキュゾーンにおける頭痛の診察

先日のセミナーに行ったアキュゾーンにおける頭痛の概論を記します。

まず始めに、基本的なことではありますが頭痛は一次性と二次性があり、二次性は原因がありその付帯する症状として頭痛を伴っているものなので例えば脳腫瘍や脳出血、脳梗塞、くも膜下出血などの脳卒中などがあり、それらは鍼灸不適なため医療機関へ受診させます。

ただ、鍼灸に来院する患者は自力で来院しているためそのような確率はほぼありませんが、初診の際には既往歴、基礎疾患などを踏まえて二次性の可能性を除いてから治療にあたりましょう。

頭痛のポイント

頭痛を治療するにあたり、最も重要なポイントは頚椎両側の硬結並びに圧痛です。

五大評価でいうところの僧帽筋1、2番です。ここの圧痛や硬結がいかに取れるかが改善できるかどうかの大きなポイントになります。

内臓との関連

ではその僧帽筋1、2番になぜ反応が出ているのかを考えていきます。まず左僧帽筋の2番ならば膵・脾、右僧帽筋の2番ならば肝・胆であり、左右の僧帽筋1番ならば腎ということは基本的にあります。

頚診を行って、それぞれに触診をして反応を見つけたらそれらと関わる所を見逃さないように触診しましょう。内臓との関連が深いケースでは頭痛と共に首肩こりや腹部の症状があります。背部にも出ることもありますが、背部の痛みも随伴症状として出ていれば伏臥位や側臥位の可能性も考えますが、頭痛と首肩こりで背部や腰部に随伴症状がなければ、内臓反射の頚部の反応とみることがほとんどです。

脊柱との関連

頭痛は脊柱の歪みなどが原因で起こることもあります。骨盤が歪み、脊柱が歪むと頚部の傾きが生じてそれが胸鎖乳突筋や後頭諸筋の筋緊張を生んで血流不良から頭痛になります。そのようなケースでは伏臥位や側臥位で処置をします。

まず脊柱の歪みを取るために五大評価の仙腸関節の圧痛を取り、脊柱の歪みを改善して、頚部の筋緊張を取り除きます。そうすれば頭痛は改善されるでしょう。こちらのケースでは多くは随伴症状として背部や腰部などにも訴えがあります。

触診について

頭痛においては上記の触診部位を行いますが、それに加えて頭部自体の圧痛を確認することも最後の取穴の際に役立ちます。頭部には督脈、膀胱経、胆経、三焦経(奇経八脈や陰蹻脈、陽蹻脈などの関連などが置いておきます)が走行しており、それらの圧痛を探しておくと良いでしょう。これは頭痛が改善したかどうか患者側はもちろん、術者側にとっても把握できる要素になります。

また、最後の取穴をする際にどの経絡上に圧痛が出ているかでアシストポイントの使用方法も変わってきますので、その理由から確認しておいた方が良いでしょう。ただ、とても痛がっていて触診自体がかなり不快になるようならば状況に応じて対策してください。

アキュゾーンにおける頭痛の見方の概論は以上になりますが、患者個人個人の背景にあるものも把握して、よりその人にあったピンポイントな処置を施せると予防策も立てられます。

  • この記事を書いた人

島田正寿

2014年に寿鍼灸院を開業。以来、鍼灸専門で様々な疾患を持つ患者さんを治療している。また、寿鍼灸院での臨床の他、学校教員やスポーツ現場でも活動中。師匠はアキュゾーンセラピーを築き上げた中野雅章先生。

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