フリーアクセス 治療メモ

冷えについて

冷えは慢性疾患にとってかなり重要な所見になります。

慢性疾患では、いかに冷えを取るかがポイントです。冷えているということは患部の血流が悪く、不要な物質が停留している状態です。また、物理学では分子の動きが少ない状態です。そこを改善するには、正しい治療が必要になり、慢性の程度によりますがある程度の期間も必要になります。そこで漢方が大きな助けとなります。

温める作用のある葛根湯や桂枝は、冷えの除去に役立ち改善スピードを早めてくれます。特に葛根湯はよく効きます。ただ、冷えといえども瘀血からくる冷えであれば駆瘀血の桂枝茯苓丸や、腎陽虚からくるものであれば八味地黄丸といったように冷えの種類の判別も必要です。だから、問診で東洋医学的な状態を把握することが大切なのです。

アキュゾーンだけでは例えば腎陽虚でも腎陰虚でも同じ腎の処置ですが、漢方では全く異なるので、アキュゾーンだけでも改善はしていきますが、そのスピードを高めたりあるいは患者が経済的、時間的都合で来院頻度が不十分な場合では漢方は助かります。VEMができなくとも、冷えがあれば葛根湯くらいは提案しても良いと思います。葛根湯を服用して不調が出なければ問題ありません。胃痛や暑さ、多汗、火照りなど不調が出た時は中止すれば良いでしょう。

ただし、婦人科系の人の漢方処方はかなり慎重に処方しなければならないので、この限りではありません。

  • この記事を書いた人

島田正寿

2014年に寿鍼灸院を開業。以来、鍼灸専門で様々な疾患を持つ患者さんを治療している。また、寿鍼灸院での臨床の他、学校教員やスポーツ現場でも活動中。師匠はアキュゾーンセラピーを築き上げた中野雅章先生。

-フリーアクセス, 治療メモ

© 2022 寿鍼会 Powered by AFFINGER5