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取穴の工夫

取穴をする際には以下の点に注意を払いましょう。

  • 取穴の部位
  • 鍼先の方向
  • 鍼の深度

取穴の部位

取穴部位は通常の経穴ではなく、臨床的に効果のある取穴を言います。

通常の取穴部位は健常な人の経穴であって、病人の経穴は通常部位にはないとも言われています。そのために、教科書通りの標準的な取穴を行ってもあまり効果が出ないでしょう。

また、アキュゾーンではツボ名と実際の部位が違うものは多いです。例えば太衝は標準的なツボで言えば行間に近い位置にあります。公孫で言えば標準的な公孫まで行かずに、どちらかというと太白寄りになると思います。アキュゾーンの中で言われているツボだとしても、個人個人で僅かに部位は異なりますので、効果が出るツボを丁寧に探していきましょう。

鍼先の方向

取穴部位を合わせることが取穴においては最も大切ですが、次は鍼先の方向も重要です。いくら部位が良かったとしても、鍼先の向き次第では期待する効果が現れないことは多々あります。

アキュゾーンの鍼先の向きについては詳細はテキストを参照して頂きたいと思いますが、ほとんどの場合は流注に沿わせます。ただ、流注に沿わすと言っても骨の際に沿わせたり、少し際に入れ込んだりと工夫が必要なツボもあります。それらのツボはアシストポイントで骨の際に取るようなものが多いですが、京門では頭位に向かって方向を変えたり、あるいは帯脈では下位へ向けて方向を変えたりとツボによって変える向きのセオリーもありますので、そちらも頭に入れつつきちんと鍼先の方向を合わせましょう。

鍼の深度

鍼の深さもアキュゾーンにおいては効果を大きく左右する要素になります。

鍼の深さに関してはエッセンシャルポイントやアシストポイントなどは浅く刺鍼することがほとんどなので、あまり気にかけることはありませんが、京門や帯脈、L5カダをはじめとしたサポートポイントでは深さも大切です。

具体的には鍼を入れていき、そこから鍼を引き上げる時に鍼が結合組織か何かに引っ掛かって渋るような感覚が出る深さがあります。そこの深さで鍼を微弱振動させてその渋りを取り除くように行います。そして渋りが取れて引き上げられるようになったら、再度鍼を入れていき、先ほどの深さに到達したらまた引き上げてその際に先ほどのような渋りが消えていれば目的とする圧痛は取れているはずです。

もし、それでも取れていないようならば、もう一層深いところにも同じようなものがありますので、同じ手順でその深度も緩めていきます。

そうすれば圧痛は取れるはずです。

この際に注意することとしては、一気に深く入れすぎると痛みをともなってしまうので、ゆっくりと刺入していきましょう。アキュゾーンにおいては響きや痛みは不要ですので、患者側が何も感じずに先ほどの工程を施術できるのが理想です。

初学者ほどその感覚が難しいし、深ければ深いほど効くと思っている人もいるとは思いますが、アキュゾーンにおいては適切な効果の出る深さがありますので、決して深いほど効くということはありません。

以上を意識しながら刺鍼テクニックのレベルアップをはかりましょう。

  • この記事を書いた人

島田正寿

2014年に寿鍼灸院を開業。以来、鍼灸専門で様々な疾患を持つ患者さんを治療している。また、寿鍼灸院での臨床の他、学校教員やスポーツ現場でも活動中。師匠はアキュゾーンセラピーを築き上げた中野雅章先生。

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