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列欠について

列欠はアキュゾーンにおいては、主に肺疾患の症状がある人の処置をする際に使用します。

列欠は仰臥位、伏臥位どちらの姿勢でも使えます。

仰臥位ならばそのまま問題なく使用できますし、伏臥位ならば上肢を体の横に下ろしてもらい、上肢の前面が見える姿勢を取れば取穴できます。(内関を取穴する姿勢と同じです)

仰臥位ではSCMを処置する際には、外関を使う場面が多いかと思いますが、肺疾患や肺に関わる症状を持っている人には列欠も忘れないようにしましょう。中府や雲門など肺エリアに圧痛があれば列欠を忘れることはありませんが、肺エリアに圧痛がなく肺疾患の既往がある人の場合には外関では取りきれない時があります。その際は列欠も使用してみると良いと思います。また、もう一歩緩みそう、圧痛が取れそう、などの場合にも試してみると良いでしょう。

伏臥位においては、アキュゾーンでの治療に慣れている人は肩甲間部はストレスだけではなく、肺の反射区ということはスッと出てくると思いますが、まだ始めたばかりや使い慣れていない人はついつい肺の反射区ということを忘れてしまう時もあると思います。

例えば、京門や外関や内関などで圧痛が取りきれない時は、もしその時に肺疾患の既往があるような人であれば列欠を取穴してみると良い結果が出るかも知れません。

アキュゾーンは幅広く考えていかないと大きな効果を出すことは出来ません。

例えば肩甲間部の話をすると、ストレスエリアでもあるし、精神疾患のエリアでもあるし、左ならば心臓エリアでもあるし消化器疾患のエリアでもあります。このように同じ場所でも症状や既往歴などによって捉え方が変わってきますので、そこの理解も深めていかないと単に取穴するだけでそれ以上の意味がある治療が出来ません。

これは経験や知識で徐々についてくるものではありますが、毎回意識して取り組まなければ経験値が蓄積されていかないので、色々と可能性を探しながら治療していきましょう。

今回は列欠について話をしましたが、それ以外にも取穴をする意味などにも触れてみました。

自分が今できる最高の治療を毎回提供していくことが患者さんのため、自分のために繋がります。じっくり取り組んでいきましょう。

  • この記事を書いた人

島田正寿

2014年に寿鍼灸院を開業。以来、鍼灸専門で様々な疾患を持つ患者さんを治療している。また、寿鍼灸院での臨床の他、学校教員やスポーツ現場でも活動中。師匠はアキュゾーンセラピーを築き上げた中野雅章先生。

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