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胃痛の取穴

胃痛の治療を行う際に、皆さんはどのような取穴になるでしょうか。あるいは、どのようなことに気をつけて取穴をしているでしょうか。

まずアキュゾーンにおいては胃痛は胃のエリアの触診を入念に行い、圧痛がどれくらい出ているのかを把握します。仰臥位ならば中脘の辺り、伏臥位ならば左のT5〜12のカダ穴や膀胱経2行線のエリアに反応が出てきます。

では、それらを触診し終えて治療をする段階では、どのような取穴が考えられるでしょうか。

例えば仰臥位であれば、上印堂から始まり、次に公孫や陥谷といった流れでいくと思いますが、胃のエリアの圧痛が2穴取穴を終えた時点でも未だ残っているような場合では、左内関という選択肢も忘れないようにしましょう。胃の症状が強い場合や、潰瘍や炎症などが現存している場合には公孫や陥谷を取穴してもなお胃のエリアの圧痛が取りきれない時があります。そのような際には左内関も胃や特に鳩尾のエリアのサポートになりますので、そのような使い方も頭に入れておくと良いでしょう。また、内関はSCMも同時に処置出来ますので、意識も広く持ちましょう。

次に伏臥位の場合は、上脳戸から始まり2穴目に左の胃のエリアの圧痛を取ろうとして公孫や場合によっては京門などを使用する選択しか持っていない方は、左の陥谷も取穴できることを覚えておきましょう。公孫や照海よりもやや取穴はしにくいですが、足部を持ち上げて取穴すれば問題なく取穴できます。主訴が胃痛などで胃の治療をメインで行いたい時には、左だからといって公孫で胃エリアの圧痛が取れることもありますが、陥谷でなければ圧痛が取りきれない場合もあります。そのような際に、陥谷といった選択肢を持っているとそこでつまずかずに次のステップへ進めますのでこちらも頭に入れておきましょう。

アキュゾーンでは全ての取穴に意味があります。取穴するときに自分が何を意識しているのか、何を意図として取穴しているのかを明確に持って取穴することが効果の大小にも繋がっています。

触診でもそうですが、何の気なしに行うことと、きちんと目的を持って行うことではキャッチできる情報に大きな差が出ますので、常に考えながら手順を踏んでいきましょう。

  • この記事を書いた人

島田正寿

2014年に寿鍼灸院を開業。以来、鍼灸専門で様々な疾患を持つ患者さんを治療している。また、寿鍼灸院での臨床の他、学校教員やスポーツ現場でも活動中。師匠はアキュゾーンセラピーを築き上げた中野雅章先生。

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