触診

カダ穴の触診について

カダ穴が重要な理由

カダ穴の触診はアキュゾーンでは最も重要な意味を持ちます。なぜなら、治療の原則として正中上から処置を行い、正中上の圧痛が取れなければ次のステップへ進めないというルールがあり、その理由としては脊髄から各神経が枝分かれして、様々な箇所を網羅しているため、触診できうる最も根本的な箇所がカダ穴だからです。

その他、督脈は陽脈を支配するという東洋医学的な要素もありますし、側弯などという物理的な問題もカダ穴に現れてくるからです。

カダ穴の触診はなぜ難しいのか

そして、何よりもカダ穴の触診は難しと思います。私もカダ穴が最後まで感触を掴めなかった部分でもありました。感触を掴むまでアキュゾーンを始めて約5年くらいかかりました。感覚の良い方はもう少し早く掴めると思いますが、何よりも難しかったと思います。

なぜカダ穴の触診に難しさを感じるのか。それは他の部位が筋緊張や硬結といった比較的触知しやすいものを探るのに比べて、カダ穴はあくまで私の感覚ではありますが、指が入らない感覚を見つけるからだと思います。

指が入らないというとまた伝わりにくいですが、問題ないカダ穴はスッと指が入リますが、異常のあるカダ穴は指が入らないという感覚が一番近いでしょうか。また、たまに椎間が広すぎる時にも圧痛が出ることもあります。

カダ穴の触診方法

まずは正確な椎間の触知から

セミナーを行っていて、まず大きな間違いを指摘するとしたら正確に椎間を探れていないパターンです。結構このパターンは多くみます。椎間以上の圧痛があったり、椎間ではなく椎体の横を触診していたりと散見されるので、まずは椎間を正確に触診できることがスタートです。椎間がわかっていないとそもそも圧がどうとか、方向がどうとかそれ以前の話だからです。

そして椎間を把握できたら次に押圧の圧や方向といった話になります。

押圧の力は一定に

まず押圧の強さは個人個人で圧痛を感じる深さが異なるので、その人にあった強さで行い、一定の力で押していきます。椎間によって力を変えてしまうと拾うべき圧痛とそうでないものが混同してしまいます。

押圧の強さを一定にすることで、圧痛の有無を正確にみていきます。

主な3パターンの方向

一定の圧でカダ穴をみたら、次は方向も意識します。

まず基本的には正中に向かって探ります。それで圧痛が出るならばそれで構いません。しかしながらそれでも圧痛が出ない時には椎間の上部と下部を診ていきます。

正中に向かって探り、それでも圧痛がなければ椎間の上部や下部というように全てで3方向で探ります。この際に注意すべきことは圧痛を出そうとして押圧の強さが強くなりすぎることがあるので注意してください。

実はリズムも大事

最後にリズムやテンポも実は大切な要素になります。

触診をされる側としては、圧痛が出ないからといって一つの椎間をずっと探られるよりは、スムーズにテンポ良く探る方が圧痛があるかないかが分かり易いという面があります。

一定のリズムでスムーズに触診を行うことで不快感もなく、かつ圧痛の有無もはっきりと分かるようになるので、上記の2つができるようになったら、次はリズムも意識しましょう。

以上、カダ穴の触診についてお話しましたが、知っているのとできることはまた別物です。これらを意識して出来るレベルまで上達を目指してください。そしてすぐには上手くなりませんので、出来るまでめげずに頑張りましょう。

  • この記事を書いた人

島田正寿

2014年に寿鍼灸院を開業。以来、鍼灸専門で様々な疾患を持つ患者さんを治療している。また、寿鍼灸院での臨床の他、学校教員やスポーツ現場でも活動中。師匠はアキュゾーンセラピーを築き上げた中野雅章先生。

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