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力を抜くことの意味

アキュゾーンの治療においては、触診を始め刺鍼の際にもリラックスするということがポイントになります。

セミナーに参加された方は、中野先生がよく”無になる”や”リラックスしてやりなさい”ということを耳にしていると思います。

なぜそのようなことを繰り返し言うのかといえば、やはりリラックスすることが成果を出すためには重要だからです。

まず触診においては自分の力を抜いていかないと、正確な圧痛が検出できません。よくあるミスとして、力任せに触診を行ってしまい本当に必要な圧痛以外にも不要な圧痛までも探し出してしまうということが起こります。これでは何を目的として刺鍼すれば良いのかが分かりませんので、正確な治療に繋がりません。

また、刺鍼においては鍼を刺入する際にリラックスすることが大切です。ついつい鍼を入れ込もうとして針先が抵抗されているにも関わらずに強引に刺入してしまうと、確かに針は入っていきますが不快感ばかりでなく、治療後や翌日に違和感が残ってしまうことも起こってきます。

刺入では患者さんの体が針を受け入れてくれるのを待つイメージでしょうか。待つといっても1分も2分も待つことはほとんどありません。そのような時は切皮の際に痛みが生じていたりポイントを外していることがほとんどです。刺入してすぐに抵抗を受けるような時には刺し直す方が無難です。

また、VEMまで目指している方は力の抜き方が分からないとおそらく正確なVEMは出来ないと思います。VEMも力ではなく、抵抗を気にして見るために力と力で行うとなかなか難しいでしょう。

力を抜くということは意外と難しいことも分かります。ある程度の自信がないと、取れなかったらどうしよう、治らなかったらどうしようと不安や緊張を抱いてしまうと、その時点で力が入ってしまうからです。ある意味、力が抜けるようになった時にはそれなりに成果を出せている時でしょう。

何事も余計な力を入れてしまうとあまり良いことはないように思えます。自然の流れのままに逆らわずに過ごしていくためには、力を抜いて抵抗せずに物事の流れに乗ることも重要でしょう。そうするには精神的にも肉体的にもリラックスしていることは大切です。

最後には治療以外のことにもなってしまいましたが、今後の治療においてリラックスを意識してやってみてはどうでしょうか。触診や刺鍼の際に少しでも力が入っていると感じたら、ゆっくりと深呼吸して昂る気持ちを抑えて、再度やり直してみると良いと思います。

簡単なようで難しいリラックスですが、意識的に取り組むとそのコツも掴めてくると思います。

  • この記事を書いた人

島田正寿

2014年に寿鍼灸院を開業。以来、鍼灸専門で様々な疾患を持つ患者さんを治療している。また、寿鍼灸院での臨床の他、学校教員やスポーツ現場でも活動中。師匠はアキュゾーンセラピーを築き上げた中野雅章先生。

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