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アシストポイントの使い方

アシストポイントは幅広い使い方ができます。

もちろん、エッセンシャルポイントやサポートポイントの方が与える影響は大きいため圧痛の取れる範囲が広いですが、アシストポイントも使いこなすことで治療を完結することができます。

イメージとしては、最後の仕上げのような感じでしょうか。

アシストポイントと言っても、仰臥位の場合には2穴目に取穴するため、仰臥位の際のアシストポイントは伏臥位や側臥位でのサポートポイントのような役割になりますので、これから書く内容とは少し異なりますので、そこはご注意ください。

臓器としての捉え方

まず、アシストポイントはサポートポイントまで取穴を終えて、最後に1〜2点同じ経絡上に残る圧痛を処置するためのものということが基本です。

そこで、その最後の圧痛をどのような視点を持って取穴するのかが実は大事な点にもなります。

まずは臓器として捉える場合です。

例えば、最後にSCM#1or2の圧痛が残った場合には通常は外関や内関を取穴することが多いですが、下痢を起こしてる時には後渓、咳など肺疾患に関わる症状を持っている時には列欠など、臓器によって取穴するパターンもあります。

よく見受けられるのが、この例のようにSCM#1、2だから外関というようなワンパターンになっていることです。確かにそれでも圧痛はそれなりに取れますが、体が求めているポイントに適切に処置をしないと最後の最後まで3〜4くらいの圧痛の程度が残ったり、何となくスッキリしないというように治療後に訴えられます。

もし、自分の治療で最初よりも楽だけれどまだ少し痛みが残る、や何となく張り感を感じると毎回言われるような場合には、アシストポイントが全て一辺倒になっていないかどうか見直すと良いでしょう。

経絡としての捉え方

先ほどの臓器とは別に経絡として捉える方法もあります。

こちらはいわゆるゾーンで考える方法です。

例えば最後に上肢の前面に1〜3点ほど圧痛が残っているならば、その圧痛がどの経絡にあるのかを考えて、その経絡に対応するアシストポイントを使います。もし肺経ならば列欠だし、心包経なら内関だし、心経なら通里といった具合です。

これはゾーンとしてアシストポイントを使う方法です。

どちらで捉えるべきなのか

アシストポイントを臓器と経絡でそれぞれ使う考え方をお伝えしましたが、ではどちらで捉えれば良いのかという疑問が出てくると思います。

その際には、まずは筋骨格系の痛みなのか、内臓反射での痛みなのかで判別すると良いでしょう。

例えば上肢の痺れの治療ならば筋骨格系のことが多いでしょうし、慢性の頚部の痛みならば内臓反射であることがほとんどです。

これだけの単純な話ではありませんがそのようにして、圧痛が出ている意味を捉えるとまた幅広い視点で治療ができます。

このことは何もアシストポイントに限ることではなく、アキュゾーンでの治療において全ての段階で言えることです。

いかに広い視点で多くの可能性を考えて、そこから治療を絞り出していくのかが実はとても大切です。

何となく触診して、何となく圧痛を取るようではラッキーでその場での改善は出来ますが、慢性疾患の対応はまず出来ませんので、自分が行っていることに必ず意味を持たせるような治療をしないといけません。

  • この記事を書いた人

島田正寿

2014年に寿鍼灸院を開業。以来、鍼灸専門で様々な疾患を持つ患者さんを治療している。また、寿鍼灸院での臨床の他、学校教員やスポーツ現場でも活動中。師匠はアキュゾーンセラピーを築き上げた中野雅章先生。

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